カナブンで大パニック

世帯主とマツコだけが寝静まったへヴィメタ家。
長女と長男はそれぞれの部屋で過ごしていた。
母ちゃんはリビングでネットサーフィン(笑)
時刻は0：00を周っていて静かだった。

突然、2階からガラガラドッスンという音がしたので、
あ～また長女と長男がケンカしているのかな？
などと思いながらインターネットを見ていたら、
ドドドドドドドドドド！
と、もの凄い勢いで階段を下りてくる音がした。

誰だ？と思ってリビングの入口を見たら、
長男が目に涙を浮かべて入って来た。
もの凄くこわばった表情をして床に置いてあったキンチョールスプレーを手にした。

どうしたの？
と、聞くと、
ハ、ハ、ハハチが部屋にいるっ！
と、涙をボロボロ流しながら返事をする長男。
もう完全にパニック状態である。

ハチ？と思いながらも何の虫が飛んでいるのか確認をしなければならないので、
長男の部屋へ行ってみると、
何かの虫がブンブンと飛んでいた。
よ～く見るとカナブンだったんだけどね。

カナブンさん止まる事もなく部屋の中をブンブンと飛び回っているので、
とりあえず叩き落とそうと思い、
長女と長男に新聞紙を持って来るように言った。

カナブンは止まる気配がない。
部屋は部屋の電気と机の電気が点いている。
みなさんご存知の通り、虫は明るい所に止まりますね？
と、いう事で部屋の電気を消して机の電気に止まらせてみようと試みた。

するとカナブンは机の電気には止まらなかったものの、床に止まった。
それをつかもうとしたら再び飛び立ったのだが、
すぐに母ちゃんの足に止まった。
母ちゃん、すぐさま足に止まったカナブンを掴んで、窓の外へ投げた。

振り返ると新聞紙を持った長女と長男が
お母さんが素手で虫を掴んで部屋から追い出した！
と、ビックリしている。
いや、これくらい普通ですけど？
しかもあなたたち、新聞紙を持ってこいとは言ったけどそんなに大量はいらないから！
長女と長男の手にはそれぞれ2～3日分の新聞紙があった。(笑)

それにしても長男、カナブンが部屋の中を飛び回ったくらいでそんなパニックになるなんて・・・
これから生きていけないよ。
ちょっと虫に慣れる訓練しないとダメかな？